大晦日の雪だるま

 いよいよ暮れも大詰めの大晦日。冬型の気圧配置が強まり、兵庫県北部から山陰地方にかけては大雪が降った。それに刺激されたのか、県中央部の丹波地方もしっかりと雪が降り積もった。北部が50~70センチも積もったのに比べると10センチほどと可愛いものだが、それでも近年では稀な積雪だった。

 雪があまりに珍しかったのか、息子が雪だるまを作った。物置にあったビンの蓋2つで目を入れ、口の欠けたお稲荷さんの小さなとっくりは鼻、白髪ぼかし用ポマードの蓋を口にし、たらいを頭の上に乗せて出来上がり。立派な雪だるまだ。

 雪だるまなんて何年ぶりだろう。小学生以来だから、何十年ぶりかのことだ。人間は加齢とともに子どもに帰っていく。最期は幼児に戻る。生まれて、大人に育って、また子どもに戻る。それが人間の一生なのだろう。

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