雪と梅

 3連休は雪で始まった。東京都内はまだ、鳴り物入りの大雪予報の割にはそんなでもないが、どうやら連休を通じて雪に見舞われるらしい。やっと一輪だけ咲いた庭の枝垂れ梅が可哀そうだ。寒ボケも寒い思いをしているはずだ。

 気象庁によると、発達した低気圧の影響で、11日の日本列島は西日本から東日本の広い範囲で大雪になった。日本海側を中心に12日にかけても大雪が続くという。昨年の夏はエルニーニョ現象(ペルー沖海水温上昇)後遺症+ラニーニャ現象(ペルー沖海水温低下)+偏西風蛇行で世界的猛暑を記録したが、そのときから指摘されていたのが今冬の寒波。北半球が酷暑に見舞われていた昨年夏、南半球は寒波に襲われていた。

 寒波予報の根拠はラニーニャ現象。日本付近では偏西風が南側に蛇行し、寒気が流れ込みやすくなっているが、これもラニーニャの影響だという。海外でもスーパーボウル開催中のテキサス州ダラスで2月1日、会場に雪が降ったり、昨年クリスマス前の欧州各地も寒波に襲われた。

 気象庁は10日、ラニーニャ現象が春(3~5月)に終息するとの見通しを発表した。見通しが当たることを祈りたいが、終わっても後遺症が残ったり、今度はまたエルニーニョ現象が起こったりすることだってあり得る。異常気象が異常でなくなることが一番怖い。

 地球の異変は火山活動にも表れている。2010年には大きな噴火が相次いだ。4月にアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山が噴火、インドネシアでは8月にスマトラ島のシナブン山が400年ぶりに噴火、10月以降はジャワ島・ムラビ火山が噴火を繰り返している。

 日本の霧島連山・新燃岳(1421m)も今年1月27日、52年ぶりに爆発的噴火が確認された。地球全体が何かを意思表示しているようにも思える。もうひたすら祈るしかないのかもしれない。

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