【先物ビッグバン研究】 東穀取、東工取との市場統合を撤回

東京工業品取引所と東京穀物商品取引所の市場統合が白紙に戻った。東穀取は昨年12月、農産物市場の東工取への移管を決めていたが、悲願だったコメ先物の上場が7月1日、農水省に認可されたことで急きょ、単独で管理を継続する方針に転換したとみられる。市場移管を決めたのは東穀取の経営悪化があったはずだが、コメ先物取引の将来性への期待を背景に、移管撤回に転じたようだ。

コメの先物取引開始は8月8日。これまでの予定では2年間の試験上場期間中に東工取に移管することになっていた。東穀取の渡辺理事長は農水省出身。潜在的主力商品を移管し、東工取に吸収合併されるのを待つより、ひとまず本上場が決まるまでは東穀取が管理・監督すべきだとの所管する農水省の意向が働いたとの見方が根強い。

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