【田舎のたたみ方研究】田舎暮らしには道具が必要だ

田舎暮らしをするには道具が必要だ。農業をやるには農機具が不可欠。20年ほど前は田畑を耕す鋤(すき)や鍬(くわ)、備中などのほか、耕運機などがあれば何とか間に合ったが、いまや何でも機械。田植えも田植え機を使うし、稲の収穫もコンバインが欠かせない。稲刈り用の小型の鎌などいつの間にか姿を消した。

こうした農機具は次から次へと進化し、新製品が発表される。新製品は労働を軽減し、恐らく燃費も良くなっているはずだから、農家には魅力があるはずだ。農機具メーカーはそこが狙い目だ。かくして農家の機械貧乏が始まる。農家を続けたくても、その機械化に付いて行けるだけの経済力が必要だ。経済力がなければ、機械力を人力で補うしかない。高齢者が農作業を続けるためには機械に頼らざるを得なくなるのは自然の流れだ。

農業を営まないまでも、田舎の家を維持していく上でも、機械化を回避できない。60歳を過ぎて、自分の田舎に帰ったものの、いざ自宅や周辺の農地を維持しようとしても、そんなに簡単ではない。これまで人力で対応してきたものが段々困難になってくるからだ。農作業の前の段階で問題発生である。

 

せめて家屋敷の周囲辺りは自力で綺麗にしなければならない。庭の草を引き、樹の剪定をするのは最低限必要だ。だが、この最低限のことすら、自力でするのが辛くなってくるのだ。庭木の剪定も自分でできるところは少しずつ自分でやらなければならない。剪定バサミでやるにしても、庭木が多いと、半端な作業ではない。1日、2日で終わらないのだ。

しかも夏場の作業は時間が限られる。炎天下で作業を続ければ、身体が持たない。早朝や夕方など、時間を考えながらやるしかない。それも時間がふんだんにあるならばともかく、隙間時間にやるとなると、とても手作業では間に合わない。かくて、剪定トリマーの助けを借りたくなる。これがあれば、さぞかし作業ははかどることだろう。

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