【田舎のたたみ方研究】お墓をどうするか

まもなくお盆。関西地方のお盆は旧盆だ。毎年8月12日、13日あたりがそれに当たる。お寺さんが各檀家を回り、棚経(たなぎょう)を唱えていく。檀家は仏壇を掃除し、お坊さんを迎える。

先祖代々の墓をどうするか。これは大問題だ。今生きているのは先祖があってのこと。先祖を軽々に扱うことはできない。御先祖が眠るお墓をぞんざいにするわけにはいかない。その家を継いだ人間がきちんと守っていかなければならない。仏壇を守り、お墓を守らなければならない。それが不文律の掟だ。

お墓の隣り合わせの竹やぶ

 

後継者がお墓や家のある土地に住んでいるのなら、特に問題はない。問題は長男なり長女で、好む好まざるにかかわらず、巡り会わせで後継の任を担うことになった者がその土地を離れ、日常的にその土地に住まなくなった場合だ。それまで土地と墓を守ってきた先代も高齢化し、物理的に存命でも土地家屋や墓を守れなくなる。

都会に住みながら、折々に帰省し、家やお墓を維持し続けるしかない。家もそうだが、お墓の維持も大変である。物理的にもそうだし、お墓を維持することはお寺との付き合いも維持することと同義だ。宗教的意味合い以上に、経済的付き合いが大変なのだ。お寺の経済は檀家の支援を当てに成り立っているからだ。檀家がお寺の経営を支える格好だ。

ご先祖様

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