【先物ビッグバン研究】コメ先物取引、72年ぶり復活

コメ先物取引が8日、東京穀物商品取引所と関西商品取引所で始まった。国内のコメ先物取引は江戸時代に大阪・堂島で始まり、世界の先物取引の先鞭を付けた輝かしい歴史を持っているが、それが72年ぶりに復活した。

しかし、東穀取での取引は午前9時からスタートしたものの、買い注文が殺到した半面、売り手の積極的な参入がなく、午後3時30分までの日中取引時間帯はもちろん、午後5-7時の夜間取引でも結局取引が成立せず、値段が付かないまま取引を終了した。取引が成立しないのでは市場を作った意味がない。卸業者や問屋、商品先物取引業者などの買い手はたくさんいても、国産米の約6割を扱う全国農業協同組合連合会(JA全農)が取引不参加を決めるなど売り手不在が大きく響いた。それでも関西で何とか初値が付いたので救われた格好だ。

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