「connecting the dots」(点と点はつながる)

You can’t connect the dots looking forward; 将来の点はつなげない
You can only connect them looking backwards.過去の点はつながる
So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.点は将来つながる
(Steve  Jobs,CEO of Apple Computer,on June 12 2005)

1月も今日でおしまい。つい少し前に新年を迎えたはずなのに、あっという間に1年の12分の1が過ぎた。誰でも同じように時間が過ぎるわけではなさそうで、歳をとると、とりわけ飛ぶように過ぎていく。どうあがいても、過ぎ去った時間を取り戻すことはできない。悔しいが、どうにもならない。

そんな感慨にふけりながら、朝、いつものようにBBC Radio4 extra を聴こうとしたら、システム故障。仕方がないので、ブックマークを探していたら、目に留まったのがアップル創業者スティーブ・ジョブズ氏の動画だった。彼が2005年6月12日、米スタンフォード大学の卒業式で、卒業生を前に行ったスピーチだ。

ジョブズ氏のこの言葉は知らなかった。知らなかったが、こういうことが自分の人生で起こることについては、自分のささやかな人生のある時点で実際に感じて、いたく感動したことを鮮烈に覚えている。それがいつ、どこで、どういう状況だったかまでは忘れたが、それについて自分のノートに書いたことも記憶している。

自分が実現した小さな奇跡のように感じたことまで思い出す。自分の魂を揺さぶるような感動は人生の中でそんなにあるものではない。しかし、そのときは、自分で大変なことを発見したような気分になってひどく高揚した。暗中模索の手探りの中で、偶然にも触れることのできた奇跡のようにも思えた。天に向かって、大声で叫びたい気持ちでもあった。

実はこのささやかな自分の奇跡実現を思い出させてくれたのは作家・中島京子氏が2011年10月21日付日経新聞夕刊に書いたコラムだった。ちらっと読んで切り抜きを机の上に置きっぱなしだったことに気付いて、読み直した。読み直したのはジョブズ氏が亡くなって、彼のことが大きなニュースになったこともある。

中島氏はスティーブ・ジョブズ氏のこのスピーチを引用してこう書いていた。

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