「平清盛」特別展

1階展示室に入る(江戸東京博物館)

 

昨日までの寒さがウソのように、4日の東京は暖かだった。暦の上では今日から立春。それに敬意を表したわけでもないのだろうが、絶好のお出かけ日和だった。5日最終日の「平清盛」NHK大河ドラマ50年特別展に車で行く。都心を横断して東京の西の端の練馬から東の端に近い江戸東京博物館(墨田区横綱)まで1時間弱。車内はポカポカの春だった。

私の祖先は清和源氏らしいが、平氏と源氏のどちらが好きかと聞かれれば、即座に平氏と答える。貴族政治を打倒して、初めて武士による世の中を作り上げたのは平氏だ。平清盛だ。源氏ではない。清盛は「時代への挑戦者」だった。

今から900年前、貴族政治が平安末期に、瀬戸内の海賊を束ねて武家の棟梁となり、太政大臣にまで登り詰める。おごった結果、平氏は源氏に権力を奪取されるが、権力シフトは世のならい。清盛は中国・宋との貿易を切り開いて国を富ませた開国主義者だった。厳島神社(広島市)の造営や「平家納経」の奉納など文化的にも功績を残した。

今年1月8日に放送スタートしたNHK大河ドラマ「平清盛」の作は藤本有紀氏。「二千年の恋」や「花より男子」、それにNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」を書いた脚本家。「ちりとてちん」はときどき観ていたが、他は知らない。「作」と「原作」はどう違うのか知らない。

平家について書いたものは「平家物語」をはじめたくさんある。私にとっての平家は池宮彰一郎氏の『平家』(角川書店、2002年初版発行)。日経新聞に連載された。国家経営者としての清盛を描いた作品だ。池宮氏も映画の脚本家としてスタート、その後小説家デビューした。

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