「円の品格」

一輪ざし

 

2カ月に一度の勉強会。会の主催者が国際金融に通じたエコノミストなので、学習する内容も極めてアカデミックな内容ながら、解説は十分柔軟なので、理解しやすいので有難い。この日のメーンテーマは「円の品格」だった。

為替の話はどうしても専門的なので、説明を聞いたときは分かったように気分になるが、少し時間が経つと忘れてしまい、同じような疑問が浮かんでくる。そんなことの繰り返しだ。何とかしなければといつも思っているものの、いつも何もしないで終わってしまう。

為替ディーラーやエコノミストらは日常業務で為替を意識して生活しているのだから、為替相場が体に身に付いているのだろう。今回はもう少し理解を深めようとじたばたしてみた。以下は国際通貨研究所のHPに掲載されているドル円相場。

 

円の対ドル実勢相場は現在1ドル=81円台。外為市場で自由に取引される実勢レートで、1ドルに対して円の対ドル価値は81円であることを意味する。上の図から分かるように、円の価値は1973年(変動相場制に移行)時には273円だった。その前の固定制時代は360円だった。

円相場はその後騰落を繰り返しながらもトレンドとしてはドルに対し価値を切り上げ、93年7月には100円台、95年4月には80円台を割り込み、79円75銭の最高値を付けた。その後は98年8月に145円に一時沈みながらも、2007年には再度100円を突破。そして昨年10月31日早朝には75円32銭と戦後最高値を塗り替えた。日銀による強力なドル買い介入もあって超円高の流れはいったん止まった。

今年に入って昨年夏からの歴史的な円高局面が修正されつつある。

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