「播磨屋本店」生野総本店

やかんに沸いた湯でお茶を入れる

 

母屋レストラン

 

日本一おかき処「播磨屋本店」(兵庫県豊岡市)が創業(油問屋)の地に作ったのが生野総本店(朝来市生野町)。2009年10月には東京銀座にも出店し、全国区としての地歩を固めたせんべい・おかき専業メーカー(未確認だが、銀座店は現在臨時休業中)。神戸店を知り、銀座店を知って、いつかは生野総本店に行きたいと思っていたが、竹田城跡を登城したついでに念願がかなった。

平成6年(1994)に茅葺の母屋をレストラン(そば、ぜんざいなど)に改修した。現在は土日祝祭日など特定日のみの営業で、訪れた日は営業していなかった。しかし、戸を開けて、中に入ると、昔ながらの空間が現れた。真ん中に炉が作られ、やかんの湯が音を立てていた。その湯を使って自由にお茶を入れて飲む。

中に1人女性スタッフが詰めており、特製ぜんざいを振る舞ってくれた。平日は営業をやめているものの、特別接待席として開放し、ぜんざいを無料サービスしているのだという。平日なのか、レストランに入ってくる人はいなく、とても静かな空間の中で、大福ぜんざいをいただいた。

好対照な「地球革命」街宣車

 

おいしいおかきと好対照なのがこの街宣車。来店客用の駐車場にももう1台。合計3台が地球革命を標榜していた。現代表の5代目播磨屋助次郎氏が掲げる経営綱領をアピールするものだ。「我々は、世界人類の恒久的平和と真の幸せ実現を心から熱望し、その先達たるべき聖使命を帯ぶ日本民族の、人間性並びに文化性の更なる向上発展に貢献せんという、高邁にして無窮なる理想の追求を、久遠至上の経営目的とする」

竹田城のお土産館で播磨屋本店への道を訊いたとき、「道の側に大きなトラックが駐まっているのが目印」と教えられた。それがこれだった。「社長は変わった人」だとも聞いた。確かにユニークだ。会ったことがないので何とも言えないが、そういうユニークさがあったならばこそ、これだけの商売をできるのだろう。恐るべし、信念である。

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