ハナミズキ2012
今年も庭のハナミズキがたくさん花をつけた。ちょっと前まで満開だった隣りのハナカイドウはもうおしまいた。グリーンが目に優しい堂山つつじをよく見ると、日当たりの良い場所では白い小さな花をつけ始めている。こちらもあっという間に花一色になることだろう。
6日ぶりに晴れた。かなり暑くなるらしい。何があっても、季節になれば、花が咲く。自然の営みは何と偉大なのだろう。このハナミズキを眺めていつの間にか15年。咲くのが当たり前のように思っているが、愛でるほうは有限だ。老境が進めば、「あと何回この花を見ることができるのだろうか」とでも考えるようになるのだろう。
普段は時の流れを何も気にしない。明日は確実にやってきて、それが永遠に続くと信じて疑わない。しかし、人の命には限りがある。当たり前のことがどこかの時点でプツンと切れる。そのときは本人はもはやこの世にいないのだから、気にすることはないか。