「ナルニア国」が呼び寄せたツイン

銀座4丁目交差点近くに

一歩中に入ると、ナルニア国

 

銀座4丁目交差点で信号待ちした際、視線を上のほうに泳がせると、嫌でも視界に入ってくるのが教文館の社名看板と、そに書かれた「本 子どもの本のみせ ナルニア国」の文字。ナルニア国とはなんだろう?という疑問が頭の中に一瞬立ち上がり、児童書・絵本専門書店だなと思ったら、すぐさま「取りあえず、自分には関係ないな」と答えを出すと、それで関心は別のモノに向かう。毎日はほとんどがそんなことの繰り返しだろう。

しかし、今日は違った。目指した先が教文館だった。6階の子どもの本の店「ナルニア国」。児童館で借りて孫娘のお気に入りになった絵本を買うためだった。それにしても教文館の創業は1885年(明治18)。とにかく古い。キリスト教の出版社・書店としてスタート。銀座に店を出したのもその6年後の1891年(明治24)だ。老舗も老舗。

これまでも何度か銀座に出た際、吸い寄せられるようにぶらりと入ったこともあったが、店内が狭いので、圧迫感に襲われ、長居したことはない。キリスト教にも無縁だった。そんな本屋だから、永遠に無縁かと思っていたら、孫のおかげで縁ができてしまった。

そんなことが昼間にあって、午後6時半ごろ、仕事を終えて帰宅するのを待ち構えたように、病院から電話が入った。1カ月前から管理入院中だった息子のお嫁さん本人から、緊急分娩オペになったとの連絡だった。この日は想定していなかった。病院に着いて1時間ほどで、産まれた。identical twins。もっと先になってほしいと希望的観測をしていたが、予定より5週間も早く、世の中に出てくることになった。

ナルニア国に今日行ったことがtwinsを呼び寄せたのだろうか。そうなると、こちらにも責任が生じてくる。どうやら、ナルニア国との縁がしっかりできてしまったのかもしれない。そうした縁にはとことん付き合っていくしかない。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.