憂鬱な日

クスリも”食卓”に

 

この日の気分は結構憂鬱だった。梅雨入りして間もない月曜日。どんよりした空から今にも雨が落ちてきそうで気が滅入っていたのに加え、胃腸専門病院への出頭を命じられていたからだ。過日受検した内視鏡検査で、潰瘍性大腸炎が活動期に入っていることが確認され、これまでの治療方針を立て直し、積極的治療に取り組むよう指示されたからだ。

誰でも初めての病院に行くのは気が重いものだ。勝手が分からないので不安ばかりが募る。しかも、これから始める治療のことを考えると余計に心が沈む。自分なりに薬を服用し、治療に取り組んできたつもりだったが、細胞検査で患部の炎症が悪化していた。体調はここ2年ほど悪くはなく、てっきり改善しているものとばかり思っていただけに、症状悪化を画像で見せられてショックだった。

潰瘍性大腸炎を発症したのはいつだったか。思いだそうとしているが、思い出せない。発覚したのは会社の便潜血性検査(検便)だった。検診センターで内視鏡検査を受けた。そこで大腸炎を指摘された。そのときはまだそれほどひどくなかった。慢性ではなかった。それなのに、仕事が多忙なのをよいことにほおっておいた結果、慢性化した。自業自得である。慢性化すれば治らない病気であることも慢性になって知った。絵に描いたようなバカの見本ではないか。

自分のメモノートを追跡した結果、以下の記述あり。

■2001年2月19日(月)=内視鏡検査 「(受検は)今年で4回目。炎症の度合いが進行している」。この年までは毎年受検していたのかもしれない。

■2004年1月6日(火)=診察?。「01年2月時点から全体的に炎症悪化、部位も拡大している」。内服薬と注腸(ステロイド系)の2本立て治療を勧められるも、注腸は物理的・時間的な負担が大きく、事実上放棄した。

■2008年8月19日=内視鏡検査。「炎症の部位が直腸からS字結腸まで進んでいるが、度合いは悪化していない。全般として悪くなっていない。落ち着いている」「ポリープもない。年1回の内視鏡検査は受けてください」

気に病む=心配する、悩む、心にかけて気をもむ。心配する。

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