祝白寿

「百」字から「一」を取れば、「白」なり

「百」字から「一」をとれば、「白」なり

 

「白寿」という言葉を知ったのはそんなに昔のことではない。自分がそんなに長生きできるとは思わないし、そもそも実感できない。改めて、電子辞書を引いてみた。確かに「百」の字から「一」をとれば、「白」。つまり白寿は99歳のことであり、99歳の賀の祝いのことでもある。

母親が「白寿」を迎えた。最近では珍しくないらしいが、それでも誰もがそんなに長生きできるわけではない。もう1年で100歳。昔の人は鍛え方が違うから長寿なのかもしれない。しかし、日本人の長寿は今がピークで、これからは落ちていくような気がしてならない。

ほうらく饅頭

ほうらく饅頭

 

「ほうらく堂」(神戸市北区)は大正12年(1923)から、この「ほうらく饅頭」を作り始めたという。そんなに甘くはなく、しつこくもなく、口の中にもするりと入る上品さ。原点は大正天皇や皇太子が賞味し、広く世に知られた「塩原まんじゅう」らしい。

神戸ではもう90年も作られている。全国各地でも同じようなものが作られているようだ。白はつぶあん、赤は白あん。ほかに抹茶(こしあん)がある。お祝い時には紅白で作ってくれる。祝白寿で、紅白とし、母上の入居するホームの同居者に食べていただくことにした。めでたし、めでたし。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.