680円の立ち食いそば

イカ天そば

イカ天そばのイカは2枚だった

 

永坂さらしな

680円でもひっきりなしに客が来るとはこれいかに

 

せっかく桜が満開なのに、天気のほうが良くない。桜を美しく見るためにはやはり背景が必要だ。何と言っても真っ青に晴れた空を背景とした姿が一番だ。曇りだと桜が映えない。午前中、池袋で医者にかかり、うんざりするほど薬をもらった。山手線に乗ってとにかく新宿まで移動。しかし、とても重くて、それを持って動き回るのはとても辛い。4時間100円コインロッカーに投げ込んだら、午後も1時近かった。

何を食べようかとさんざん迷った挙げ句、結局食べたのは新宿駅構内のメトロ食堂街にある永坂更科布屋太衛兵。着席店と立ち食い店が並んでおり、立ち食い店を選択した。この店の本社は港区麻布永坂町。総本店は麻布十番。新宿にあるのは新宿地下鉄ビル店だ。

それにしても自動販売機で食券を買おうとしてしばし躊躇した。肉入り、イカ天、きつね、わかめともすべて680円也。同じ西口地下街でも普段愛用している梅もと(たぬきそば310円)の倍以上。果たして立ち食いそばに680円を払う価値があるのかとさえ思えたからだ。

しかし、実物が出てきて納得した。とにかく風味が丸で違うのだ。難しく分からないが、だしからして全く違うのだと思う。老舗の名店ならではの洗練された味わいだ。そばはさっぱりした更科だった。イカ天は2枚。たかが立ち食い、されど立ち食いだ。味的には満足したが、価格的には完全に納得できたわけではない。どこかのパン屋の親父が言っていたことを思い出した。「パンの味は値段次第ですよ」。

 

 

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