国会図書館に行く

正面に見えるのが東京本館の新館

左手の建物が東京本館

 

本館前のブロンズ像「Pause」(1984,津田裕子)

本館前のブロンズ像「Pause」(1984,津田裕子)

 

国立国会図書館は基本的には使い勝手の悪い図書館だ。とにかく、気ままに書庫に入って、本や雑誌を眺めながら自由に散歩できないのが最大の欠陥だ。本や雑誌を借り出すのも一々手続きが必要だ。手続きをしてからも、実際に希望した資料が手元に来るまでに10分や20分かかる。すぐに利用したい人間にとっては何ともまだろっこしい。

あれだけの蔵書があって、しかもたくさんの人が使う資料を毀損しないようにしようとするならば、これくらいの措置は我慢しなければならないのだろうが、使う側からすれば、不便なこと限りない。正直、いさんでここにきたものの、実際に資料を手にして、それを使い始めるまでに疲れ果て、資料を手にしたときにはもう既に学習意欲を喪失することもしばしばだった。

多忙であればなおさらそうだ。時間があまりにもかかり過ぎて、とても悠長に調べる気にならないのだ。調べようとする気持ちが途中で萎えてしまうのだ。現役のサラリーマンにとっては使うのにハードルの高い図書館だ。これまでに全部合わせても10回くらいしかきていない。

この日も最初はそうだった。しかし、ここでしか読めない雑誌もある。あきらめてトコトン付き合うことにした。そうすると、ようやく国会図書館のすごさというか、至れり尽くせりの”実力”が見えてくる。使いこなすまでに時間がかかるのだ、この図書館は。3時間滞在してやっと少し使い方が分かってきた。

 

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