ヨーロッパハウス
広尾にある駐日欧州連合(EU)代表部に初めて行った。「ヨーロッパハウス」と呼ばれており、道路1つ隔てた隣はドイツ大使館。国有地払い下げで物議を呼んだ中国大使館別館もすぐそば。パキスタン、フィンランド大使館もあって、インターナショナルな雰囲気を醸し出す一角だ。2011年8月15日に、それまでの千代田区三番町から移転してきた。
東京暮らしも45年になると、だいたいどこに行っても昔一度くらいは近くまで来たことがあるものだ。以前に来たときの雰囲気を少しは覚えていて、あの頃とすっかり変わったなとか、丸で変わらないなと思い出したりするものだ。
麻布インターナショナルスーパーマーケットも健在だったし、結構勾配のきつい南部坂も昔のままだった。上京してきてそんなに時間が経っていないころに、誰だかに連れてこられた有栖川宮記念公園もそこにあった。公園の中にある都立中央図書館には麻布十番駅から歩いてきたこともある。
南部坂の途中にあるドイツ大使館をすぎて右の道に入ると、一体がずいぶんきれいに整備開発されていた。左手に国旗が掲揚されている建物がヨーロッパハウス。非常におしゃれだ。一等地なのに、空き地があって草が生えているとはもったいない。このあたりはどうやら国有地だったらしい。
セキュリティーを受けて中に入ると、広いエントランスロビーがあった。そこに加盟27カ国の地図があった。原加盟国5カ国からいつの間にか5倍に増えた。今年7月1日にはクロアチアが加盟し、28カ国になる。トルコなど新規加盟交渉も行われている。