岡倉天心ゆかりの地「六角堂」

再建された六角堂

再建された六角堂

 

洋上風力発電の取材で福島県いわき市を訪れた際、ホテルのチェックインまでに時間があったので、思い付いて岡倉天心(1863~1913)が人生の後半を拠点とした六角堂(茨城県北茨城市大津町五浦)を訪れた。雨交じりの荒天で波が高く、荒涼とした風景だった。

六角堂は太平洋に臨む岸壁の上に立つ、天心遺跡のシンボルだ。3.11の津波に押し流され、流失したが、国の復旧予算と寄付金によって1年後に創建当初の姿で再建されていた。

ごつごつした岩がそびえる五浦(いづら)の崖の上にちょこんと建つ小さな赤い建物。岡倉天心は1903年(明治36)、40歳のときに五浦に転居。自分の設計で六角堂を建築し、翌年には横山大観らを呼び寄せた。

通常は崖の少し上の敷地に建てた家に住んだ。和風の母屋。前庭はボストンから取り寄せた芝生が植えられ、洋風になっている。天心は六角堂にこもって仕事をしたという。

 

茨城県天心記念五浦美術館

茨城県天心記念五浦美術館

 

天心の業績を讃えた記念館がこちら。車で10分くらい離れた丘に建っていた。

 

 

 

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