おせんべいやさん本舗「煎遊」
おせんべいやさん本舗「煎遊」のおせんべいを既に2年前にこのブログで取り上げたことをすっかり忘れていた。丸で初めてのように思っていた。記憶力の低下は実に目を覆わんばかりだ。いまさら嘆いてもどうにもならない。歴然とした事実を受け止めるだけだ。
「煎遊」は屋号、社名は新井製菓株式会社(本社・埼玉県深谷市、新井和佳社長)。大正3年(1924)に、その地に煎遊の基礎を築いたのは初代・新井好四郞。最初に商いをしたのは「塩せんべい」だった。
好四郎は唄や踊りを好み、玄人はだしの器量で各地を巡業するなど、大変な粋人として知られていた。好四郎の焼く「塩せんべい」は本格的な堅焼きせんべいとして界隈で評判だったという。
その伝統と革新が今も「煎遊」に受け継がれているという。埼玉県を拠点に、東京、群馬、神奈川、千葉に店舗を展開している。石神井店(練馬区石神井町)の近くに行く用があって買った。おせんべい好きにはたまらない店のようだ。
とりわけ有名なのは「黒胡椒せん」。どの世界にもブレークスルーがあるようで、ごまではなく、黒胡椒を使ったこのおせんべいは圧倒的な支持を得たという。