新梅田食道街「たこ梅」
「たこ梅」(新梅田食道街)には昔、友人に連れられてきた。2006年12月17日のブログにそのことを書いている。弘化元年(1844)創業の「関東煮」(かんとだき)と「たこ甘露煮」の老舗だ。
JR大阪駅東側の高架下に2階建てで小さな店がまるでごった煮のように密集している不思議な空間だ。1950年(昭和25年)オープンの飲食店街。食「堂」街ではなく、食「道」街を名乗っているところが面白い。詳しくはこちら。
たこ甘露煮とタケノコのおでんを頼んだ。時間がなかったので、ビールはパスし、お酒を注文した。錫の上燗コップで山田錦をいただいた。まろやかな味わいだ。
最初に一緒に来た友人は2年前に亡くなった。大阪に来ると、必ず彼と飲んだ。その楽しみがなくなった。今回の関西旅行の締めとして、一人で飲んだ。こういう場所に来ると、彼のことを思い出す。人は思い出に生きているものだということをあらためて確認した。