医療費自動精算機

病院にもIT化の波が・・・

病院にもIT化の波が・・・

 

病院で診察予約をしていても、30分ほどは待たされるものだが、とりわけ大病院ではその待ち時間が長いのは昔も今も変わらない。大病院や名医のいるところには多くの患者が押し寄せるからだ。

かかり付け医の紹介状を持って、最初に東京山手メディカルセンター(旧社会保険中央総合病院、東京都新宿区百人町)に行った時は予約なしだったので、2時間近く待った。途中で1時間ほど、周辺を歩き回って時間をつぶしたくらいだ。

この日は3回目。大腸摘出手術の日取りは確定したが、その前に受けなければならない検査がある。肛門機能検査と肛門内圧検査。肛門のしまり具合を調べたり、肛門括約筋の厚さや周囲の状態を調べる。

初めての経験だが、それにしてもいろんな検査があるものだ。小学生時代に一度入院したことはあるが、身体にメスを入れる手術はまだ受けたことがない。珍しい部類に入るかもしれない。

表面上、何もないような顔をしているが、その日が近づくにつれて、何となく不安な気持ちになってきた。できることなら、手術はしたくない。ましてや、大腸の全摘は大事だ。しかし、今更逃げ出せない。

病院の事務もずいぶん合理化、機械化されてきたものだ。初診はともかく、再診の受付は「再来機」でする。個人的には「医療費自動精算機」にびっくりした。クリニックではお目に掛からなかった機械だからだ。さすが大病院である。

機械を見た限り、どこのメーカーの機械なのか分からない。調べたら、どうやらアルメックス(東京港区、旧東洋技研工業)社製らしい。元々レジャーホテル業界で、精算を無人化することで業務の効率化を図り、利用者の利便性を上げることから、1989年に開発された機械。医療機関向けは1992年に1号機が開発され、今は第6世代機種だという。

バリアフリー機とは言うものの、患者の多くを占める老人はこうした機械とも付き合っていかなければ、病院の診察すら受けられない。大変な時代だ。

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