SHIMANTO UNAGI
人生の先輩に誘われて、日本外国特派員協会(FCCJ、東京・有楽町)のメインバーで懇談した。ワイン通の氏によると、ワインを選ぶ上で押さえておくべき3つの基本があるという。
ブドウの種類(ワインのDNAみたいなもの)、ブドウの育った土壌(粘土質かどうか)、醸造技術の3つ。これを基本に押さえた上、天候、収穫のタイミングがどうだったかを知る。
ちなみに白を飲んだあと、私の注文でブルゴーニュの赤を頼んだ。ブドウの種類は「ピノノワール」で、最高級のものはロマネコンティーだという。奥深いが、私には分からない。
こんな場所で、うなぎをいただいた。この夏初めてだった。しかも、「日本最後の清流」といわれる四万十川産うなぎ。まさか天然うなぎだとは思わないが、先輩氏によると、FCCJにはメニュー委員会があって、厳正に検討した上でメニューの内容を決めているという。日本の食文化を知る上で、偽物は警戒しているはずだ。
四万十川は高知県を流れる川。まだ行ったことがない。もし、天然うなぎだとすれば、そんな幸運なことはない。しかし、半面、真偽を確かめるのもやぼというものだ。知らぬが仏かもしれない。