降りかかる秋
秋が深まってきた。門扉のない我が家の庭にずっと駐めっぱなしの神戸ナンバーのマイカー。神戸で乗っていて、そのまま東京に持ってきた。いずれ処分するつもりだったのに、需要が多くて、今月、東京で2度目の車検を受けた。
走行距離は既に13万kmを超えた。しっかり整備しているので実によく走る。エンジンの調子もいい。今年は買い換えるつもりだった。しかし、直前に入院・手術が決まり、それどころではなくなった。また、もう2年、厄介になることにした。
ここに引っ越してきて、まもなく20年になる。これまでずっと空き地だった隣地でマンション建設工事が始まったのは今年6月。これも相続税対策のためだ。地主さんもいろいろ大変だ。
我が家の敷地の入り口にハナミズキを植えた。この木も20年近く経つ。大きく育った。工事が始まって、隣家の要請もあって、隣地に延びた大きな幹は切った。今はお尻を突き出した形で駐めている車を庭の中に入れなければならない。
庭を駐車場にしなければならない。ハナミズキを切るかどうか。ちょっとした決断をしなければならない。もしかしたら、20年我が家を見守ってきてくれたハナミズキの最後の紅葉になるのかもしれない。