衆院選2014開票速報

「自民、圧勝へ」を速報するNHK

「自民、圧勝へ」を速報するNHK

 

最近の選挙報道は開票終了の午後8時に、結果が出る変なものになってしまった。午後8時に投票所に駆け込む人がどれだけいるのか知らないが、もしいたら、「何なんだ、この選挙は」と怒るにちがいない。

国内に幾つも時差がある米国では東部で開票速報が始まる時間帯に、西海岸ではまだ投票が行われている。出口調査で、大勢が判明しているから、西海岸の有権者の投票行動に微妙に影響するのは避けられない。

昔の開票報道は文字通り、時々刻々の開票状況を報道することだったが、今は開票と同時に出た結果(推定)を基に、今後の政局、政策、政治課題を議論する内容に様変わりしてしまった。時代の変化は押しとどめられない。

12月14日に投開票が行われた第47回衆議院総選挙の結果は、自民党が公示前議席(295)と同程度の290議席を獲得。当選した無所属議員1人を追加公認した結果、最終的に291議席となった。連立与党の公明党は4議席増の35議席。自公両党で326議席となり、引き続き衆院の3分の2(317)以上を確保した。

野党勢力は失速した。民主党が73議席と公示前の62議席から議席を伸ばしたものの、目標の100議席には届かなかった。海江田万里党首が落選したのが象徴的だ。維新の党も1減の41議席と頭打ちだった。躍進したのは共産党で、公示前の2倍を超える21議席を獲得した。

選挙前と選挙後で、大状況はほとんど変わっていない。全閣僚・全党幹部は留任・続投見通しで、「熱狂なき自民大勝」という言葉がぴったり当てはまりそうだ。

報道各社は延々と放送を続けていたが、現役でもないので、1時間後の午後9時ごろにはテレビの前を離れ、自室の入って、選挙と無関係な仕事をした。選挙のことはもう頭から抜けていた。夜通しでテレビ画面の開票状況を見守った昔が懐かしい。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.