大晦日2014

年越しそば

年越しそば

 

年末の東京は寒さこそ厳しいが、雪が降ることもなく、雨も降らず、晴天が続く。日本列島各地を豪雪、荒天が襲っているというニュースを見ても、比較的穏やかな東京に住んでいると、なかなか実感できない。

しかし、東京の気候が穏やかで、非常に住みやすい土地であるのは昔からそうだったわけでもなさそうだ。そう言えば、江戸時代は空気が乾燥する土地柄で、「江戸の華は火事」といわれるほど火事が多かった。雪もよく降ったし、水害も多かったらしい。

東京の寒暖の差がさほど大きくはなく、災害も少ない(地震を除いて)のはどうやら最近のことで、温暖化の影響があるようだ。現代の東京を昔の東京と同じ条件の中で考えると、大きな勘違いをするのかもしれない。

ウィキペディアによると、江戸を開発したのは11世紀に秩父氏から出た江戸重継氏。その後、1457年に、関東管領上杉氏一族の有力武将、太田資長(のちの太田道灌)が江戸氏の居館跡に江戸城を築いた。

その江戸に幕府を開いたのは徳川家康だが、家康は豊臣秀吉にむりやり駿府から国替えを命じられたのがきっかけ。当時の江戸の水は質が悪く、湿地も多く、とても住みにくい土地柄だったという。

玉川上水を引っ張る大土木工事を行うとか、土壌・土地改良に取り組むなどの大規模な都市整備を行った結果、今日のような世界に冠たる大都市に発展させる礎を築いたという点では家康の貢献は多大なものがあったと言えそうだ。

「東京は何と住み心地の良い土地だ」などとのんきにうそぶいておられるのも、東京の開発に尽力した人たちがあったならばこそ。せめて、東京の歴史くらいは知っておかなければ罰が当たるというものだ。

 

 

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