日本の青空

 

真っ青な空がまばゆい

真っ青な空がまぶしい

 

シンガポールから帰国して5日目。午前中、目一杯集中して在宅勤務したら疲れた。午後になって、30分ほど車を動かして、川越街道沿いの天然温泉に行った。外は見事な青い空が広がっていた。

日本の秋空はやはりすばらしい。すばらしいが、日本に住んでいると、その有り難みがなかなか実感できない。シンガポールには10日間滞在したが、残念ながら1日も青空を見ることができなかった。

帰国して朝刊を読んでいると、国際面で「煙害でマラソン大会中止に」のベタ記事が目に飛び込んできた。インドネシアでの野焼きや火災を原因とする煙害が隣国マレーシアで拡大し、首都クアラルンプールで4日に予定されていたマラソン大会が中止になったというものだ。

主催者が3日、大気の状態が急速に悪化したため、選手の健康と安全を最優先に考えて中止すると発表した。大会ではフルマラソンやハーフマラソンなどが行われ、約3万5000人が参加の予定だった。

クアラルンプールでは3日、大気汚染指数が「不健康」の状態に達し、もやがかかった状態が終日続いたと、クアラルンプール時事電は伝えている。

マレーシアよりインドネシアに近いシンガポールも煙害(現地ではHaze=ヘイズと呼んでいた)がひどくて当然だ。皮肉なことに、風の影響で、インドネシアの首都ジャカルタでは煙害の影響がなく、煙害の深刻さに対する加害者意識が乏しいという。

日本はもうすっかり秋。夜になると急激に冷え込み、5日前には30度を上回る外気の中を歩き回っていたことが夢のようだ。露天風呂を裸でうろうろしていたら、風邪を引きそうな気分だ。

「独り」湯に無防備に裸で横たわり、青い空を眺めながら、秋風を体に感じる。思考は止まったままだ。これぞ日本に生まれた幸せか。世界は戦争・暴動・爆撃・難民にあふれている。日本という国の不思議を思う。

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