タコライス@Adirondack Cafe
意外と食べる物には保守的なのと、沖縄料理はテイスト的に口に合わないことが重なって、「タコライス」にはこれまで手が出なかった。「タコ」だから、蛸(オクトパス)を使った「蛸飯」くらいに思っていた。全然違った。
「タコ」は「タコス」(メキシコを代表する料理の一種)のことだった。「炒(いた)めたひき肉、チーズ・ レタスなどを、トウモロコシ粉を薄焼きにしたトルティーヤに挟み、サルサソース(香辛料 をきかせたトマトソース)などをつけて食べるもの」(コトバンク)。
ジャズカフェ「アディロンダックカフェ」(神田神保町)のメニューにあったのでトライしてみた。結構おいしかった。タコスを日本風にアレンジしたのが「タコライス」(Taco-Rice)。トルティーヤの代わりに米飯を使っている。
どうやら沖縄発祥らしく、B級グルメの定番になっているようだ。タコライスはメキシコ発・沖縄育ちのグローバル料理だった。
この店で開かれた「ジャズを聴く会」に昔勤めた会社のOB4人と現役2人が集まった。話題はどうしても、会社のことになる。現役の口から出てくる社僚の名前の多くは知った名前で、顔形や人物像、性格まですぐに浮かび上がってくるから面白い。
それだけ会社にどっぽり浸かっていたことを意味する。1つの会社に定年まで勤めるということは、文字通り、身も心も頭もその会社の文化に染まるということだが、辞めてから7年もたつというのに、それが抜けないというのは恐ろしいことだ。