「ゴム付けない人にセックスする資格なし」
森林氏は、「AVはファンタジー。ハリウッド映画と同じ。真偽より、プロとして見せることを求められている。カメラなど第三者の前でセックスを見せなければならない」と述べた。
男優は個人事業主であり、信用ベースで仕事をしている。
「愛しているから『生』でするというのは間違っている。愛しているのなら、終わったあとに、安心・安全を感じられるのが愛のあるセックスだ。まともな男なら『ゴム付けて』と言うはずだ。自分が大切なのは男も女も同じだ。女性も自分で自分の体を守らなければならない」
「ゴムを付けるのは『生の気持ちよさを脳に覚え込ませないため』でもある。脳に快楽を覚えさせないことが重要だ」
野島氏は性感染症予防について、「ネットでは3クリックくらいでAVを見ることができる時代だ。それだけに『セックスリテラシー』(セックスに関する基本的な知識と対処法)を身に付けることが重要だ」と強調した。
彼は、「コンドームをしないでセックスすることは安全ベルトをしないでジェットコース―ターに乗るようなものだ。シートベルトしないで高速を飛ばすようなものです。快楽一瞬、後悔一生。ゴム付けない人にセックスする資格なし」と警告した。
Tokyo AIDS Weeks 2015プレイベントの一環で行われたトークショー「AV男優、セックスワーカーらによる、プロが教える楽しい性教育講座」(国立国際医療研究センター)は為になる実践的性教育講座だった。若い人に聞いてもらいたかった。
野島氏がこの日のトークのまとめを最後に配布した。