善福寺公園再訪

 

「天徳湯」は健在だった

「天徳湯」は健在だった

 

ゴールデンウィークが目前に迫ってきた。何とか抱えていた原稿を書き上げた。気分転換も兼ねて上京中の小樽の友を誘い出して、杉並区善福寺を訪れた。

昔の下宿先がある場所だ。彼とはこの下宿で知り合った。学生4人が民家の離れに下宿していた。友は2階、私はその下の1階で生活していた。もう40年も前のことだ。一番近い銭湯が東京女子大近くの「天徳湯」(西荻北4)だった。

銭湯離れが激しい中、昔の銭湯がよもやそのまま残っているとは思わなかったが、どっこい残っていた。びっくりした。思い出でつながっている人間にとっては貴重な存在だ。

東女の門前にあった古本屋は後も形もなかった。本屋の匂いが全くしない大学というのはどういう存在なのかと思う。今時の女子大生はどのようにして勉強しているのだろうか?

 

緑したたる善福寺池(杉並区善福寺)

緑したたる善福寺公園の「上の池」(杉並区善福寺)

 

都立善福寺公園は真ん中にバス道路が走っていて、上から見るとひょうたんのような形の公園になっている。どちらにも池があり、「上の池」と「下の池」と呼ばれ、全体で「善福寺池」と総称されている。

「下の池」が善福寺川の源で、杉並区内を流れ、中野区の中野富士見町付近で神田川に合流。神田川は両国橋脇で隅田川に流れ込む。

東京都公園協会のHPによると、「両方の池で約3万7000平方メートル。公園全体の47%を占める。池にはカモ、カイツブリなどの水鳥やカワセミも来る」という。上の池のほうが圧倒的に大きい。

 

池の上を鯉のぼりが泳いでいた(同)

池の上を鯉のぼりが気持ち良く泳いでいた(同)

 

上の池の池上には鯉のぼりが泳いでいた。どうやら、この時期は毎年、鯉のぼりの掲揚が行われているようだ。40年前はなかった。それにしても気持ちが良さそうだ。

 

久しぶりにシャクナゲが咲いているのをみた

久しぶりにシャクナゲが咲いているのをみた

 

トロールの森2016春展(都立善福寺公園)

トロールの森2016春展(都立善福寺公園)

 

公園自体はほとんど40年前と同じだったが、周辺はかなり変わった。1軒だけぽつんとあった旅館は姿を消していた。昔ながらの「逆さクラゲ」で、なかなか赴きがあった。とりわけ雨が降った夜などは、ネオンが煙ったようで、風情を醸し出していた。

池のそばにあった歌手の橋幸夫の家も無かった。アパートに変貌していた。

 

 

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