夏のセミ

夏のセミ

夏本番。暑い方が夏らしくていいとは思うものの、目がくらくらするような暑さは嬉しくない。とにかく、最近の暑さは異常だ。温暖化現象の影響によるものだが、どうにもならないようだ。

2007年8月24日に岐阜県多治見市で40度を観測した。まさにその日、その時間に多治見市にいたからよく覚えている。2010年も猛暑が続いた。今年はどういう年として記録されるのかまだ分からないが、暑い部類に入るかもしれない。

調べ物で国会図書館に行った。自宅の最寄り駅、光が丘で自転車を預けて駅に行こうとしたら、陸橋のそばの桜の木で一匹のミンミンゼミがミンミンと一生懸命に鳴いていた。ミンミンゼミは用心深くて人が近寄るとすぐ逃げるが、どういうわけかこの日は写真を撮ったのに逃げなかった。

セミの命は7日間という。はかない命だ。

国会図書館の周囲にも桜の木やケヤキの巨木がある。そこでもセミが鳴きまくっていた。夏もいずれ終わる。今鳴いているセミに来年はない。来年もセミの声を聞くことができるのだろうか。そんなことを考える年齢になってしまった。