地方創生は「ナノセルロース」から

 

モデレーターを務める渡辺政嘉氏

 

各種新製品

 

各製紙群

 

締結協定調印式

 

セルロースナノファイバー(CNF)もいよいよ実用化の段階に入ってきている。CNFは鋼鉄の5分の1の軽さで、その7~8倍の強度を有するナノ繊維。

実用化まで「何とか2年間待ってほしい」と京都大学の矢野教授から言われた。点いたブームが衰えることが懸念された。しかし、何とか実用化に向けた模索が実を結びつつあるようだ。

ボールペン:三菱鉛筆がCNF特有の粘性を利用してボールペン用ゲルインキを開発した。速書きでもかすれない「SKIP FREE」描線を実現した。

紙オムツ:日本製紙クレシアが比表面積の大きいCNFの特性を利用して消臭オムツを開発した。大人用紙オムツ『肌ケアアクティ』に採用した。

振動板:オンキヨーはCNFの高弾性を利用して振動板の開発に成功した。2016年より商品化し、車載スピーカーやオンキヨーのブランド製品に採用した。

地域主導のCNF推進グループもできた。ふじのくにCNFフォーラム(静岡県)のほか、高知CNF研究会(高知県)、四国CNFプラットフォーム(四国地域)、真庭市バイオマスリファイナリー事業推進協議会/おかやまグリーンバイオ・プロジェクト(岡山県)、愛の国CNF関連産業振興プロジェクト(愛媛県)、竹バイオマス産業都市協議会(薩摩川内市)、みえセルロースなのファイバー協議会(三重県)、とやまナノテクコネクト推進協議会(富山県)、部素材産業-CNF研究会(近畿地域)などがそれだ。

とにかく地域が燃えている。

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