オープンサイエンス

 

オープンサイエンスの展望についてパネル討論する参加者

 

「情報学」に関する最近の研究動向に関連したシンポジウムが12日、日本学術会議(港区六本木7)の講堂で行われ、この日の中心テーマは「オープンサイエンス」だった。

土井美和子氏は今回、日本学術会議として提言をまとめるに当たっていろんな調査を行った結果、「研究のパラダイムシフトが起こっているのではないか」と述べた。

大事なのは論文ではなくデータではないか。実験なり観測をしてデータを得られて、それを論文化する。その論文の引用数(サイテーション)があって、それが評価をされるが、大体論文が引用されるのは同一の研究コミュニティー。その論文も評価されるのは1人だが、いろんな人が関わっている。

データもデータ生産者、データ流通者(キュレーター)、データ解析者の3人がやるとデータの分業体制が構築されている。

日本は国際協調に飛び込む際に、ある程度枠組みを持っていないと飛び込まない傾向があるものの、よく分からないとはいえ、これがトレンドだと思えば、飛び込むべきだ。日本語だけで実験しているものにオープンなものがあるのか。

いずれにしても、サイエンス自体が難しくなってきている。それをどうつないでいくか。やはりキュレーターの役割が必要ではないか。

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