『空母いぶき』

 

空母いぶき

 

作品:空母いぶき
原作:かわぐち・かいじ
監督:若松節朗
主演:航空機搭載型護衛艦(いずき)艦長・西島秀俊
同副長・佐々木蔵之介
P-Panel記者・本田翼

 

かわぐちかいじ原作の初の実写映画化。かわぐち氏は1948年7月27日生まれ、広島県出身。90年に潜水艦戦を描いた「沈黙の艦隊」、2002年に架空戦記の「ジパング」を発表。どちらも戦記物だ。

「空母いぶき」は2014年から『ビッグコミック』に連載中。いぶきは架空の航空機搭載型護衛艦の艦名だ。圧倒的描写とリアリティーで数多くの話題作を生み出してきた。

最近では漫画が原作のリアリティーの薄い映画が氾濫しているが、この映画にどれだけリアリティーを与えることができるかが最大の焦点だ。

それを何とか可能にしたのがCGの力だ。パンフレットに所載されている若松節朗監督とCGIプロデューサー(株式会社コラット)の米山和利氏の対談によると、特に潜水艦や魚雷の「海中」シーンの多くはCGが中心だった。

ほかにCG部分は「艦船を中心にした海上と戦闘機などの空、いぶきの甲板まわりもそうだった」という。海中シーンは一番時間をかけて長くやれそうなところだったという。

日本は現在、空母を保有していない。東アジア海域における領土争いの激化に対し、日本近海における新たな抑止力として戦後初めて航空機搭載型護衛艦「いぶき」を旗艦とする第5護衛隊群が編成されたというのは本作における架空の設定だ。

 

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