アルジェリア・ブラジルと5大陸に拡大し日本でも894人に増えた新型コロナウイルス感染

 

患者が33人増えていた(テレビ朝日「報道ステーション」)

 

新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が止まらない。感染者数は前日比33人増えて894人になった。専門家会義が24日に「感染が今後1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際」と呼び掛け、政府も25日に安倍晋三首相が総合的な対策をとりまとめたばかりだ。

それが26日夜には33人増えた。記事を書いているうちに情報が更新されていく。びっくりするほどのスピードだ。安倍首相は26日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、「この1,2週間が感染拡大防止に極めて重要」と述べ、今後2週間は全国的なスポーツや文化イベントの中止や延期、規模縮小を要請した。前日の対策から一歩踏み込んだ。

 

アルジェリアとブラジルからも患者発見(テレビ朝日)

 

感染者はイタリアからの帰国者だった(テレビ朝日)

 

第2次大戦中でもこんなパニックにはならなかった(テレビ朝日)

 

前日はアフリカ大陸と南米大陸は感染者がいなかった。それが遂に現れた。ブラジルとアルジェリアで、どちらもイタリアからの帰国者だった。イタリアはミラノを含むロンバルディア州やベネト州など北部に集中。わずか数日で283人(25日時点)までに膨らんだ。

ブラジルはリオデジャネイロで23,24日の両日、サンバパレードが開かれた。リオのカーニバルは世界有数の「真夏の祭典」だが、心配されていた新型肺炎の患者が出た。190万人の観光客がリオに集まる。今後、どうなっていくか不安だ。アルジェリアでもアフリカ大陸初の感染者が発見された。

 

「ウイルスが扉をノックする日に備える必要がある」と語るWHO報道官(テレビ朝日)

 

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は25日、ジュネーブで記者会見し、現状では世界的な大流行を意味する「パンデミック」を引き起こす可能性はあると述べながらも、「WHOの評価としてはまだだ」と語り、現時点ではウイルスの感染拡大に封じ込めに全力を尽くすべきだと強調した。

リンドマイヤー報道官は「ウイルスが扉をノックする日に備える必要がある」と述べた。パンデミックが遠からずやってくる日がくるとの見通しを明かした。事務局長はパンデミックはまだ来ていないと述べたが、来る可能性はあるものの、いまはまだ来ていないとした。

しかし、それへの警戒は必要だとの認識だ。

 

「パンダミックがくる」と明言するCDC首席副所長

 

米疾病対策センター(CDC)のシュチャット首席副所長は25日、新型コロナウイルスについて「国内のコミュニティーで感染が広がるのは時間の問題だ」と強く警告した。これまで中国からの渡航制限など水際対策の効果を強調してきたが、米国内での感染拡大の恐れに言及。「日常生活の混乱は深刻になるかもしれない」と警戒強化を呼び掛けた。

字幕が「パンデミックが来る」とより明確に言い切っている。さすが米国である。自信があるのかもしれない。

それにしても安倍首相は対策を発表したが、官僚の文書を読むだけで心が伝わってこないのはなぜだろうか。この政治家の個性なのかもしれない。検事長定年の法解釈変更について森雅子法相の「口頭決裁は問題ない」発言も驚いたが、これを「全く問題がない」と弁護した首相にもあきれた。

日本の先行きが心配でならない。

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