【散歩】練馬大根碑を眺めさらにロウバイを愛でたのち「ツバキ園」①まで1万歩

 

練馬大根の碑

 

■「練馬と言えば大根、大根と言えば練馬」

 

本日も散歩である。今日の目的地は気になっていた「練馬大根の碑」(春日町4-16)だ。大江戸線練馬春日町の駅近く、愛染院近くにあった。

何と言われても、「練馬といえば大根、大根といえば練馬」である。練馬区は板橋区から分かれた。23区の中でも最も新しい区。

練馬大根の始まりについて碑は「将軍徳川綱吉が尾張(愛知県)から種子を取り寄せ、百姓大木金兵衛に作らせたとか、上練馬村の百姓又六が作り出したとかの話が伝わっている」と記している。

その上で、「江戸の発展、さらに東京となって、大量の大根が作られるようになった。特に練馬大根の沢庵漬けは特産として全国的に有名になった」そうだ。

これを記念して昭和15年(1940年)11月に建てられたのがこの大根碑だといわれる。

大根碑の隣には練馬大根の品種改良と普及育成に生涯を捧げた鹿島安太郎翁の顕彰も建っている。こちらは昭和41年(1966年)4月に建てられた。

 

愛染院

 

正体不明の廟

 

これはボタンに違いない

 

碑の奥に練月山愛染院観音寺がある。真言宗豊山派の寺。愛染院は、永享9年(1437)能円坊尊岳が尾崎(現春日小学校付近)に開山した寺。寛永年間(1624~1644)に権大僧都尊智によって現在の場所に移転した。

江戸時代に寺領20石の朱印地を与えられたという。境内にある沢庵石を礎石とした鐘楼には、元禄14年(1701年)鋳造の梵鐘が残されているという。

 

やぶこうじ

 

■マツキヨで一服

 

愛染院で小休止したあと、マツモトキヨシに寄った。いつもこの店で花を買っている。冬場にもかかわらずいろんな花が並んでいたが、特に買いたい花はなかった。

ヤブコウジは千両や万両に似た実が特徴的で、正月の縁起物として寄せ植えにも用いられる。花言葉は「明日への幸福」。また果実や葉の部分が「コウジ」によく似ており、山地の藪(ヤブ)の中に生えることから、「ヤブコウジ」と名付けられたという。

別名「十両(ジュウリョウ)」とも言われる。

 

■太いブドウの幹は何10年物?

 

ブドウの木

 

「マツキヨ」とスーパー「ミラベル」の間を200mも歩いたら、鹿島ぶどう園(春日町6)がある。夏の1週間か2週間だけ空いているぶどう園だ。最近よく行く。お目当ては巨峰だ。特大をスーパーなどよりも安く買える。

剪定も終わって園がよく整備されていた。結構広い。一本の木から縦横に枝が伸びている。結構広い圃場だが、20本ほどの木が植わっていた。見事な職人芸である。

 

世界一のぶどうの木(英ハンプトンコート)

そう言えば、2019年に英国旅行をしたおり、ハンプトンコートでぶどうの木を見た。 世界で一番長いといわれる枝を伸ばしていた。ギネスブック認定済みだ。

区画割りされた更地

 

春日町の裏手にはまだ農地も結構あって、相続税対策で宅地化が進んでいる。区画割図が掲示されていた。全22区画。どの区画も110~120平方メートルの敷地だ。

どこかの農家が手放したのだろう。半年も経てば家が建ち並ぶのだろうか。

 

田柄梅林公園

 

咲き誇るロウバイ

 

ロウバイ

 

1本だけ咲いていた紅梅

 

黄水仙(日本水仙)も咲いていた

 

■田柄梅林公園で梅見!

 

本日の最終目的地は練馬区立田柄梅林公園(田柄5)。都営線光が丘駅まで10分ほど。地主が作っていた梅園を練馬区が買収したそうだが、4600平方メートルの広さに紅梅や白梅のほか、驚いたことにロウバイも4本ほど植わっていた。

紅梅は1本、白梅も少しだけ咲いていたが、ロウバイは見事な満開だった。宝登山(埼玉県長瀞町)のロウバイにはかなわないにしても、近くでもロウバイを見ることができるとは・・・。嬉しくなってきた。

 

太郎庵錦(たろうあんにしき)

 

白拍子(しらびょうし)

 

花色:
花形:
花期:

 

赤万葉(あかまんよう)

 

花色:濃紅~紅色
花形:千里咲き、小~中輪
花期:3~4月

 

■夏雲公園内にある小さな「ツバキ園」の小さな秘密

 

梅林公園から5分ほど行くと、練馬区立夏の雲公園内に小さな「ツバキ園」がある。駅に行く歩道のそばに門も入り口もなく佇んでいる小さな公園で、むしろすごそばの桜のほうが今では有名だ。3月が盛りで、咲いているのはまだ少ない。

ツバキの歴史は古い。ヤブツバキを代表とするツバキは「古事記」や「万葉集」の時代から、江戸期の隆盛を経て現代に至るまで、日本人の生活、文化と深く関わってきた植物だ。

「欧米にはツバキは原生していないが、日本から紹介されたツバキを交配して作出された園芸品種は数多くある」(日本ツバキ協会)という。ツバキは日本が世界に誇る名花だが、植物の中ではたくさんの園芸品種に混じって相対的に存在感が薄まっている感じがあるのは確かだ。

園を管理している練馬区立「花とみどりの相談所」によると、同園に配植されているツバキは元日本ツバキ協会会長の横山三郎名誉会長邸より移された「100種100株」だという。同会長が練馬区に居住しており、光が丘が作られた当時(1986~87年ごろ)、町づくりを祈って自分の椿コレクションを寄贈したとのことだという。

そんな思いがこのツバキ園にあるとは思ってもみなかった。面白いものである。

椿のある日々を楽しむ「つらつら椿」というサイトがある。このサイトがこのツバキ園を詳細に紹介している。

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