ポカポカ陽気に浮かれ庭で弁当を食べるとスイセンやクリスマスローズも花盛り

庭でランチを

 

■ポカポカ陽気の中、庭で弁当を食べる

 

このところ一気に春めいた日が続いている。季節を先取りする形の気温上昇で、15日には関東地方で21度を記録した。第3次世界大戦勃発の可能性が人々の心を深く覆っているのを感じながら、午前中は庭でコーヒーを飲みながら花を愛でた。

その後近くのスーパーまで車で買い出しに出掛ける。ほぼ1週間分の食材を買って帰る。車を出し入れする庭先に、屋内から持ち出した椅子が置かれている。椅子に座って弁当を食べた。土方や職人的な食べ方だ。

食べたのは彩り五目ちらし寿司。税抜き298円。これが実にうまいのだ。とにかく安くてうまい。安いのは体にいいはずはないのだが、外食をする場合には目をつぶるしかない。

最近でも道路工事や治水工事、あるいは建築工事に従事している土方(ドカタ)労働者、あるいは土木作業員が道路のそばや道ばたに座って昼飯を食べている姿を最近でもよく見掛ける。何を食べているのか知らないが、結構うまそうだ。コンビニ弁当だろう。

道路端に駐めた作業車の中でそのまま食べているケースも少なくない。どこであろうと、外で食べる昼飯はうまい。それがポカポカ陽気の中だと格別だ。ごちそうさまでした。デザートは甘い道明寺。今日だけ糖尿病を忘れた。

 

スイセン

 

■花が咲かないで葉っぱしか出ない

 

わが家の庭ではまず梅が咲いた。その後花を付けたのはスイセンだった。今は満開だ。スイセンは早春に花を咲かせる春を告げる球根植物のひとつだ。ほのかな甘い香りは、天然香料として香水に使われている。

スイセンは基本的に3~4年は肥料がなくても自力で咲く力を球根にためているが、数年植えっぱなしで育てていると球根が増えすぎたり、痩せた球根を植えたのであれば肥料の力を借りないと花が咲かないようだ。

地植えで長年育てているスイセンの花が咲かない場合、一度掘り上げて球根の整理をする必要がある。

春になってスイセンの芽が出たが、その後は葉っぱしか出ないという時は肥料に問題がある。スイセンの肥料にはずばり市販の「球根用の肥料」(花の栄養のリン酸が多い)が良いらしい。肥料は花が咲き終わるまで定期的に与えることだ。

花が咲き終わって枯れても葉はそのままにしておくのが望ましい。花が枯れたのちも葉が光合成をして球根に翌年花を咲かせるためのエネルギーを蓄えるのだ。自然に枯れるまで葉は残しておきたい。

ただし、花が終わったら、葉っぱではなく花茎を切っておくと、効率良く球根へエネルギーを蓄えさせることができるという。

 

クリスマスローズのホワイト

 

クリスマスローズのピンク

 

■強健で育てやすいものが多いクリスマスローズ

 

クリスマスローズは、クレマチス、ラナンキュラス、アネモネなどと同じキンポウゲ科の植物。冬の花が少ない時期に花を咲かせる多年草の常緑の植物だ。落葉するものもあるらしい。

かつては濁った花色で花弁によれがある花ばかりだったが、濁りのない花色、丸い花弁、整った花形を目指して品種改良が行われた結果、優れた花が多数誕生している。

花色、花形のバリエーションが多く、タネで増やされている株は、1株ごとに異なる花を咲かせるので、好みの花を探す楽しみがあるという。

強健で育てやすいものが多いのも特徴。鉢植えにも庭植えにも向き、ほかの草花に先駆けて花を咲かせ、冬枯れの庭を彩るのが楽しい。

わが家の庭にはピンクとホワイトが並んで植えてあったが、いつの間にかホワイトがピンクに染まり、ピンクの群生ができた。ホワイトがなくなったと思っていたら、どうやらタネが飛んでホワイトがつぼみを持っていた。可憐な花を付けている。

 

金のなる木

 

同上

 

■小さなピンクの花を咲かせた「金のなる木」

 

ご存じ「金のなる木」だ。玄関に飾っておくと金運を招くと伝えられており、わが家はその通りに玄関に置いておる。結構株が増えるので株分けし、息子の家にはお嫁に出した。

金のなる木は日当たりが良い環境を好むので一番良く日の当たる玄関脇に置いている。日当たりがある限り、毎日燦々と日の光を浴びている。寒さに弱いので、春から秋には屋外で育てても、冬は室内で育てるのがよい。4つの鉢があるが、2つは雪にやられて凍傷を負ってしまった。

金のなる木は11月頃から2月頃になると、ピンク入りや白色の花を咲かせる。本当に小さい花だ。ふっくらと果肉が厚いのが人気だが、花が咲くのも魅力のようである。

金のなる木はベンケイソウ科クラッスラ属に分類される、南アフリカ原産の多肉植物。植物サイトGreenSpaによると、和名では「縁紅弁慶」(フチベニベンケイ)と呼ばれているという。

日本には昭和初期に伝わり、その昔新芽に5円玉を通して生長させ、その枝に5円玉が実った状態で販売したところ、たちまち流行したといわれている。現在でも市場では「金のなる木」とう名前で流通しているという。

 

貝母(バイモ)

 

同上

 

■エキゾチックな雰囲気を持つバイモ(ユリ)

 

貝母(ばいも)がクリスマスローズのそばにすくっと咲き始めた。淡い黄緑色の釣り鐘姿の可憐な花が凜々しい。ユリ科の植物で、学名では「編み笠百合」と称されている。

日本に自生している清楚な球根植物。黄綠色の花をうつむき加減に咲かせ、エキゾチックな雰囲気を持っている。球根で植えるが、宿根草として数年は植えっぱなしで大丈夫らしい。

草丈は40~60センチ、開花期は3~4月。花の内側には網目模様が入っていて、それが透けて見えるのが特徴だ。

GreenSnapによると、バイモを地植えする場合は半日陰に植え付けると良い。半日陰であれば、夏超えもしやすくなるという。

確かにバイモはあまり個性がなさそうに感じる人が多いようだが、育てるとバイモならではの魅力に気付くという。

バイモは花が枯れたら休眠する。休眠状態になったら球根を掘り上げて涼しいところで管理する。球根は消毒液に浸した後に管理するのが良いようだ。鉢植えで育てている場合、球根は掘り上げずにそのままにしておいても大丈夫らしい。

 

ノースポール

 

■濃い黄色と白のコントラストがきれいなノースポール

 

ノースポールはキク科の1年草。マーガレットによく似た花を付けるが、マーガレットに比べて花は小さく、平均して直径3~5センチの花を付ける。花色は中心が黄色、花弁が白。濃い色の黄色と白のコントラストがきれいな花だ。

草丈は20センチ前後。四方に葉を茂らせる。葉はギザギザとしたのこぎりのような形をしている。

秋から植え付けたノースポールは3~4月ごろに生長が盛んになり、葉が茂ってくる。その時点で全体の3分の1から2分の1で切り戻しをすると、切った部分から分枝して脇芽が出てくるので、きれいな花姿になり花芽もたくさんできる。

ノースポールは1年草のため、植え替えの必要はない。花の見頃は5月頃。その後に花が枯れ同じ場所から種ができるので採取する。花が枯れた1カ月前後が目安らしい。

 

ローダンセマム/アフリカンアイズ

 

■マーガレットによく似たローゼンセマム

 

ローダンセマム(Rhodanthemum)は筒状花が茶褐色でピンクから白の舌状花を咲かせるガヤヌム種、それよりも一回り大きな花を咲かせるホスマリエンセ種が多く流通し、クリーム色の舌状花を咲かせるカタナンセ種もまれに栽培されている。

またガヤヌム種とホスマリエンセ種との交雑によると思われる改良品種の流通も増えている。この種の植物は北アフリカ、スペインに10種ほどが知られている。

姿はマーガレットによく似ているが、氷点下になると傷んでしまうマーガレットに比べて低温に強く、マイナス10度C程度まで戸外で育てることができる。

庭植えには、特に水やりは必要ない。10月から11月と、2月から5月に、緩効性化成肥料(チッソ・リン酸・カリなど)を定期的に施す。

 

マツバボタン

 

■開花期の長いマツバボタン

 

3月になって咲いた。6月から9月にかけて咲くが、わが家で最も日当たりの良い玄関の脇に「金のなる木」と並べて置いているためか、暖かい3月に咲いた。花色はオレンジだが、赤やピンク、黄色、白などがある。

開花期が長く、高温乾燥に強い。生育、開花には18度C以上が望ましく、25~30度くらいで旺盛に生育する。鉢植えは用土が乾いてからたっぷり与える。常に湿っていると、根の張りが悪く、また根腐れの原因にもなる。

肥料は庭植えではほとんど必要ないが、鉢植えでは開花時期が長いので、5月から9月の生育中、月に1回の置き肥か、月3回くらいの液体肥料を施すと花付きがよくなるようだ。

真夏の強い日差しの中でも元気に咲くマツバボタン。茎が這うように広がり、枝分かれしながら咲き続ける姿は生命力があってたくましい。

 

サボテン

 

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