【社会見学】『和幸』のとんかつを食べ科学技術館でサイエンス的活動を楽しんだ春休みの1日

 

ロースカツ御飯(「和幸」日比谷店)

 

■孫の好物は「とんかつ」

 

3月28日の月曜日。春休みになった孫(小3)がわが家に遊びにきた。4月で小4になる孫は双子の弟で、好きな食べ物はとんかつ(豚カツ)と分かりやすい。一度連れて行ったことのある和幸のとんかつが大好きで、またそこに行きたいと言われた。

とんかつ屋もたくさんあって「和幸」はそれほど高級でもなく、かといって低級ではなく、中級の上位。味も平均的で、キャベツとしじみ汁が食べ放題なのが人気を集めている。平均的な味に比べて値段が安いのが人気の秘密かもしれない。

とんかつを食べると言ってもそんなに気張ったこともない。とんかつはとんかつ。ビーフステーキを食べるのとは心構えから違う。ステーキならそんなに気楽な格好ではいけない。着る物からして構えている。

それに比べとんかつは所詮とんかつである。ジーパンでも構わない。自然体だ。これまでも難しく考えたこともなかった。牛肉が当たり前の関西人からすれば、豚はあまり選択肢の中に入っていないのだ。

東京で住み始めて50年以上が経過したが、それで和幸のとんかつにはまっていると言えば、その人の味覚が分かるだろう。自分では美食家だと思っていても和幸のとんかつで満足しているようでは「美食家失格」というべきだ。

とにかく行ったのは「和幸」光が丘店。どの店も恐らく同じ展示になっているはずだろう。

 

「和幸」日比谷店の店頭風景

 

■同僚とのランチが楽しみだった日比谷店

 

愛用していたのは内幸町の和幸。定年退職後に一時働いていた会社で一緒だった同僚とはよく昼飯を食った。そこでは必ず店で一番安い「和幸御飯」(890円)を頼んだ。キャベツやシジミ汁もお代わりした。カロリーも高かっただろう。彼は心臓を悪くして5年前に亡くなった。

とんかつは厚みのある豚のロースやヒレのスライス肉を小麦粉、溶き卵、パン粉をまとわせて食用油で揚げた料理だ。そんなに難し料理ではない。しかし探求し出すとどうも奥が広いらしい。

常温のロース肉をその場で、衣を付けて揚げているかどうかで、味に差が出るという。肉が冷たいままだと中心部に火が通るまで時間がかかってしまい。水分が抜けてかなり食感が硬くなってしまうからだ。

兵庫県出身の田舎者で関西にはビーフカツレツはあったが、いわゆる豚を使用したとんかつは恐らくなかった(と思う)。知らないだけかもしれない。関西は肉が中心で、豚がメーンの関東とは異なる。カレーライスもいつもビーフカレーで、豚が中心で、ビーフカレーと頼まなければ豚の入ったカレーが出てくる関東とは違うのだ。

そのためか、関東の大学に入学して東京に出てくるまで実はとんかつを食べたことがなかった。中華料理の餃子も知らなかった。貧しい食生活だった。ほとんど日本中が貧しかった。これが普通だったように思う。

そんな田舎者がある日、目黒の「とんき」(目黒区下目黒1)でヒレカツ定食を食べて、「こんなうまいものがこの世にあるのか」と思った。日比谷にあった「まいせん」も好きだった。東京には「とんき」以外にもたくさんの名店がある。

和幸を運営するのは和幸商事(神奈川県川崎市)。1958年(昭和33年)創業で、2022年1月1日現在、東京都75店舗、神奈川県39店舗、埼玉県31店舗、千葉県21店舗など海外10店舗を含め255店舗を擁する。

 

 

科学技術館のメカの部屋(5F)

 

■サイエンスを学ぶべく科学技術館へ

 

初日に「和幸」でとんかつを食べ、翌日は双子のもう1人とジジババの4人で科学技術館(千代田区北の丸公園)に行った。これからは科学の時代である。できるだけサイエンス的教育が必要だと考えたからだ。

2人は新学期から4年生になる。中学生になる長女も社会見学で科学技術館に行くはずだったが、新型コロナで中止になったようだ。コロナはいろんな人の人生を狂わせている。

科学技術館は現代から近未来の科学技術や産業技術を紹介している博物館。見て、触れて、試して、学べる展示が数多く、子どもも大人も楽しめる。毎日様々な実験ショーを開催。ミュージアムショップやカフェもある楽しいところ。

展示室は5階(ワークス)から4階(シンラドーム、鉄の丸公園1丁目、実験スタジアム)、3階(電気ファクトリー、アトミックステーションジオ・ラボ、くすりの部屋)、2階(ワクエコ・モーターランド、ものづくりの部屋)と見学しながら下に下りてくる。

1階は技術と科学の「チャリンコ・ワールド2022」が特別開催されていた。3月26,27日および4月2,3日限定のステージイベントが行われていたが、この日は月曜日だったので、展示を見ただけだった。同イベントは競輪の補助を受けている。

 

玉送り

 

玉を送る

 

途中にねじなどの障害物が配置されている

 

玉をさらに回せ!!!

 

この展示室では滑車、輪軸、ねじ、てこ、歯車など機械要素を使った装置で物理の原理を体験することができる。1人では動かせないものは周りの人と協力して動かすなど、楽しい要素がいっぱい。自分の手や足を使って遊びながら学ぶ工夫が施されている。

 

建設現場をイメージした展示室でタワークレーンを操る

 

ホカロン

 

ウラン鉱石

 

左がウラン鉱石。原子力発電の燃料のもとになる。右は着色材としてごくわずかな量のウランを混ぜたガラス製品。1830年代にヨーロッパで作られ、世界中に広まった。

ウラン精鉱(イエローケーキ)のレプリカ

 

■ウラン精鉱をイエローケーキと呼ぶ

 

ウラン鉱石を製錬すると、このように黄色の粉末となるため、イエローケーキと呼ばれている。ウィキペディアによると、近年の機器で作ったイエローケーキは実際には茶色か黒色で、黄色ではないという。イエローケーキという名前は初期の採鉱法から名付けられたようだ。

いずれにしてもウラン鉱石を製錬して得られる不純物の多いウランの粉末のこと。黄色で、約70%のウラン成分が含まれている。

原子の中心である原子核にも中身があって陽子や中性子という粒が強い力で結びつけられている。壊れやすい性質を持った原子核に中性子が当たると2つ以上に分裂し、この原子核が壊れることを「核分裂」といい、その連鎖反応が一定の割合で続く状態を「臨界」と呼んでいる。

ウランは天然に存在する最も重い元素。核分裂しやすいウラン235のウラン鉱石に約0.7%しか含まれていない。天然に存在するウラン鉱石にはウラン235が約0.7%しか含まれていないため、一般的な原子力発電ではウラン235を3~5%に濃縮したものを燃料として使用する。

 

九段下の桜(科学技術館に行く前に)

 

千鳥ヶ淵緑道の桜

 

同上

 

地元の桜(3月30日)

 

高松小脇の桜(3月30日)

 

■もっと桜

 

今年もたくさん桜を見た。もっと見たい気もするが、もっともっとと言っても際限がない。ほどほどがいい。

 

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