「商品取引入門」(日経文庫)
もちろん、「現物取引」を無視して「先物取引」は成り立たない。現物市場が先物市場の原市場だからだ。現市場なくして、デリバティブ(派生)市場は存在しない。日経はこれまで現物市場主体の報道が中心だったが、商品市場の流れが先物主導型に変化しつつあることをここへきてはっきり認識したのだろう。目次は以下の通り。
1.商品市場に着目するワケ
1.コモディティーの復権
2.流れ込むマネー
3.需給構造が大きく変化
4.日本の商品先物も転機に
Ⅱ.商品市場の特徴と仕組み
1.売買と値決めの基本
2.標準品を取引する
3.ハイリスク・ハイリターン
4.公正・透明な価格
Ⅲ.商品取引の実際
1.売買の進め方
2.手ぶりとシステム売買
3.取引証拠金と委託手数料
4.限月・発会・納会・場・節とは
5.値幅制限
6.供用品とは
7・売買高と建玉の違い
8・決済の方法
Ⅳ.多様化する投資手段
1.初心者向きのファンド
2.オプション取引
3.指数取引・ドル建て取引
Ⅴ.商品取引にかかわる組織・法律
1.商品取引所法が基本ルール
2.取引所の組織と運営
3.商品取引会社が仲介
4.クリアリングハウスを導入
5.セーフティーネットを拡充
6.自主規制団体の役割
Ⅵ.商品市場の歴史
1.16-17世紀に源流
2.激変する経済環境
3.交錯するマネー
4.世界に広がる市場間競争
Ⅶ.世界の商品取引所
1.日本の商品取引所
2.米国の商品取引所
3.欧州の商品取引所
4.アジアの商品取引所
Ⅷ.各商品を見るポイント
1.原油
2.石油製品
3.貴金属
4.非鉄金属
5.穀物
6.農畜産物
7.天然ゴム
8.繊維
9.未上場商品