「未来を創る農学、未来を支える農学」

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第41回東京大学農学部公開セミナー:「未来を創る農学、未来を支える農学」
主催:東大大学院農学生命科学研究科・農学部
場所:東大弥生講堂・一条ホール
①未来を支える植物の栄養研究
 応用生命科学専攻    教授 藤原徹
②風景という絆-地域づくりと風景計画
 森林科学専攻      教授 下村彰男
③ヒトと動物のインフルエンザ
 獣医学専攻       准教授 堀本泰介
世界の人口が今年10月31日に70億人を突破。このままいけば2050年には93億人、今世紀末には100億人に達すると予測されている。胃袋がこれだけ急増すると、心配なのは食料と水の確保だ。
日本は緑豊かな美しい国で、植物はどこにでも生えているが、藤原教授によると、「ほとんどの植物は食べられない」。そこで食べられる植物を需要に応じて生産するためには肥料が重要で、肥料が食料生産を支えてきた。施肥で収量を増加させてきたが、与え過ぎると問題が生じるので、未来の農業に求められるのは①低施肥②高収量③環境耐性-の3つをバランスさせることだ。
藤原教授によれば、人口が増えたのは農業生産が増えたため。人口を支える農業生産がなければ、人口は増えようがなかった。人口が増加するかどうかは農業生産の伸び次第だった。食べる物がなければ、人口は増えようがない。
ウェブサイト『世界の人口』によると、「世界人口の推移」は以下の通り。
137億年前 宇宙誕生
46億年前  地球誕生
40億円前  海が出現
39億年前  生命誕生
400万年前 猿人誕生
10万年前  新人誕生
BC8000年  100万人
BC2500年  1億人  (農耕と牧畜が広がり、貧富ができ、アメリカ大陸にも人が渡り)
AD1年    2億人  1億人増えるのに2500年
1000年    3億人  1億人増えるのに1000年
1650年    5億人  2億人増えるのに650年
1800年   10億人  5億人増えるのに150年
1900年   20億人  10億人増えるのに100年(産業革命と植民地があって)
1960年   30億人  10億人増えるのに60年(石油が使われ始めて)
1974年   40億人  10億人増えるのに14年
1987年   50億人  10億人増えるのに13年
1999年   60億人  10億人増えるのに12年
2011年   70億人  10億人増えるのに12年

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