ヒメシャラの初夏
15年ほど前に玄関脇に植えたヒメシャラ3本が3本の矢のごとく、すくすく育ち、自宅の2階の高さに到達した。地面に近い部分はまだ咲かないが、どういうわけか木の頂上部だけ少し咲いている。日当たりの良い場所から咲くのだろか。
同じように白い花だが、大ぶりのものを咲かせる夏ツバキも好きだが、2回りほど小ぶりなヒメシャラはもっと好きだ。とにかく可憐で清楚。それでいて控えめながら意外に存在感も小さくない。自己主張をするにしても、それほどがんがんでもなく控えめなところが自分好みなのかもしれない。
いよいよ初夏の到来だ。あれほど寒かった冬も遠ざかり、うだるような暑さの夏がやってこようとしているのだろうか。暑いことも、寒いことも、それがエンドレスならば耐えれない。しかし、それがいつまでも続かない、終わりのある寒暑ならば、何とか我慢できる。そして、過ぎ去った寒暑がいとおしくなる。不思議なものだ。