「焦らず、引かず、休まず」

「 目標を持った奴が勝つ時代やね。サラリーマンも非難を恐れて行動を鈍らせたら、精神が内攻していくぞ。目標に向かってどんどんハミ出しなさい。

 現代人に必要なことは、焦らず、引かず、休まず、この3つの柱やないですか。焦って何かをしようとしたらケガする。休んでしまったら落ちてしまう。引いてしまったら終わりやしな。

 どんな小さいことでもええやし。目標に向かって焦らず、引かず、休まずを自分のペースでやっていけば、不安なこの時代を乗り越えられるはずや。」

 小春日和だったこの前の土曜日、近くの公園を散歩した後、立ち寄った図書館で手にしたのが『人生を愉しむ心得』(藤本義一、青春出版社、1998年)。ぺらぺら開いたページで目にしたのが上の言葉だ。いつも持ち歩いている手帳に、それを書き写した。

 それにしても、どこかで、こんな言葉を読んだことがあったっけ。どこでだろう?自分の気にいった言葉は書き写すことがいつの間にか癖になっていた。手帳をぱらぱらめくっていたら、ありました。同じ著者の同じ本の同じ場所を引用していた。日付けは2000年4月2日。

 こんなことってあるのだろうか?あるのだろう。1人の人間が感心、感動、共感するものというのは、そんなに変わらないのかもしれない。同じような部分に何度も共鳴し、それへの共感がその都度強固になり、最後には確信、信念に固まっていくような気がする。

 それにしても、何という偶然の一致か。何か、1人の人間の個性が確立していく過程を見てしまったような気がしてならない。大したことではないのに、大したことのように感じるのもどうかと思うが、意外とこんな些細な現象の中に、一片の真理が潜んでいるというのは考えすぎか。

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