「ひょうご森の祭典2006」

  「ひょうご森の祭典2006」(~守ろうよ 命をうみだすこの森を!!~)が4日、兵庫県立丹波の森公苑(丹波市柏原町柏原)で開かれた。毎年、県内の公園で開催されているイベントだが、郷里で開かれる以上、参加するしかあるまい。

 森(山)が荒れているのはもう随分前からだ。管理する者がいなくなったためだ。森は生きている。手入れする者がいなければ、荒廃するのは当然だ。それを思い知らされるのは何十年に一度か、洪水や山崩れで、森(山)が怒り狂うからだ。普段は大人しくても、怒れば怖い存在だ。

 ただ、人間はすぐ、森の大切さを忘れてしまう。豊かな自然や山の恵みのありがたさを当然のことと思ってしまう。それで、また痛い目を味わう。そんなことの繰り返しだ。なかなか、学ばない。これはもうどうしようもないのかもしれない。

 イベントは兵庫県、丹波市、兵庫県緑化推進協会主催の官製行事だが、そういうものだと考えれば、それなりに面白い。井戸敏三知事や辻重五郎丹波市長はともかく、面白かったのは谷洋一兵庫県森林組合連合会会長(元農水相)のあいさつ。

 「外国材が国内木材消費の83%を占める大変な事態に陥っている。(価格面でも)外材のほうが高いという極端な状態だ。県としても平成18年度に21億円の巨費を投じて森林振興に取り組んでいただいたが、今年は他に、製材業の改革も必要だ」と吼え、「外材追放」の狼煙を上げた。国産材が外材に駆逐されている現状を嘆いた発言だろう。

 この日の影のメーンイベントは宝塚音楽学校本科生50人による合唱。1年間の予科生を経験し、1年後には華麗にデビューする「タカラジェンヌ」の卵たち。コーラスが始まる前には会場内でソフトクリームを食べながら歩いていました。ホント、オーラが漂っていました。

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