「鉄人28号特別展」

 ロボット漫画のヒーロー「鉄人28号」。その特別展が開催されていたので、クリーンアップ作戦の帰途、新長田アートギャラリー(神戸市長田区腕塚町5-5-1アスタくにづか1番館2階)をのぞいた。

 生みの親、故横山光輝氏は地元出身。1934年生まれ。太田中学→須磨高校。少年時代、鉄人の活躍に胸驚かせたことをよく覚えている。今では他愛ないな、ぐらいの印象しか抱かないが、当時は血も踊った。

 「鉄人28号」後も、日本初の少女アニメ「魔法使いサリー」、忍者ブームを巻き起こした「伊賀の影丸」など名作も多い。最近では、何と言っても、「三国志」。大人も十分読むに耐える。全60巻にもわたる大河歴史ロマンを、こどもたちと一緒につい最後まで読み終えたほどだ。

 長田区は阪神・淡路震災で、被害の大きかった地域だ。壊滅的な打撃を受け、多くの家が建て直しを余儀なくされた。須磨→鷹取→新長田と歩いてくると、震災の痕跡をつぶさに感じることができる。恐らく、街並みがガラリと変わったのではないか。

 JR新長田駅周辺には新長田1番街や大正筋商店街といった立派な商店街もある。しかし、震災前の賑わいを取り戻しているとは言えないのだろう。地元住民、とりわけ商店街にとっては地元活性化が最大の悲願だ。

 その起爆剤にしようとしているのが「KOBE鉄人PROJECT」だ。今回の特別展を皮切りに、JR新長田駅前広場に、「鉄人28号モニュメント」を設置し、さらには横山光輝記念館の建設を目指すという。市民にプロジェクトへの参加を呼び掛けている。

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