近畿弁護士会連合会人権擁護大会
第24回近畿弁護士会連合会人権擁護大会が11月17日、シーサイドホテル「舞子ビラ神戸」(神戸市垂水区東舞子町18番-11)で開催された。要は近畿圏の弁護士さんたちの大会だ。5月に兵庫県の大会に出たが、それの近畿版。
午前9時30分から12時30分まで「こどもの権利」と「公害対策・環境保全」についてのシンポジウム。午後1時30分から5時30分までは大会という構成。顔を出したのは午後4時半すぎで、大会での審議も終わり、意見交換会に移ったときだった。それだけでも弁護士業界の直面している実情が少しはうかがえた。
近畿圏の弁護士の数は以下の通り(10月23日現在)。
大阪府 3077人
京都府 405人
兵庫県 513人
奈良県 107人
滋賀県 70人
和歌山県 82人
合計 4254人
「弁護士3000人増員」計画が打ち出され、同業者というか競合相手が突然急増することを危惧する声が大きかった。3000人増員も事業計画なしで推進されていることへの苛立ちが強そうだ。歯科医師業界でも歯科医が増員され、「コンビニの数より歯科医の数のほうが多い」状況に、弁護士業界も近々、直面することへの心配だ。
弁護士というと、一般大衆からは縁遠い存在。その状況は変わっていない。昔は弁護士のPR活動は禁止されていたが、今では解禁されているようだが、それでも彼らの活動を知る手段は乏しい。「ホームページも貧困だし、情報発信、情報提供もやれていない」のが実態だ。
市民がどうすれば弁護士に依頼できるのか、そのためのアクセスポイントすら身近になっていない。その辺のところから始めてもらう必要があるのは確かだ。
「舞子ビラ神戸」の目の前に雄姿を見せるのが「明石海峡大橋」。ホテルトップフロア14階からの夜景は見事だった。懇親会が終わってから海辺を少し散歩した。寒かった。