東工取「金先物ミニ取引」スタート

 東京工業品取引所(東工取)で7月17日、「金先物ミニ」の取引が始まった。通常の先物取引の取引単位は1キログラムだが、今回、取引単位を10分の1の100グラムに小口化し、少ない資金で取引できるようにしたものだ。

 狙いはもちろん、取引するのに必要な証拠金(担保金)を1万2000円(標準取引では9万円)と小額化し、個人投資家が取引に参加しやすくしたのが特徴だ。国内先物市場は法改正などもあって市場が低迷しており、ミニ取引導入によって市場を活性化させることを目指している。

 初日の出来高は約2万2200枚。最も取引の多い12月物は1グラム当たり2624円で取引を終えた。先物取引は思惑通りに相場が動けばもうけも大きいが、逆に反対に動けば、被る損失も大きい。高リターン(収益)・高リスク(危険)商品といわれるゆえんで、リスクに耐えられない投資家は手を出さないほうが賢明だ。

 ミニ取引には損失が事前に決めた額に達したら取引を手じまう「ロスカット制度」も導入されている。リスクを軽減するためだ。日経225先物取引でもミニが好評を得ており、日本では当面、ミニ取引が注目を集めそうだ。

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