昨年のOPEC収入、6490億ドルと過去最高

  石油輸出国機構(OPEC)加盟12カ国の2006年の原油・ガス輸出収入が6490億ドルとなり、過去最高を記録したことがOPECの7月31日公表した公式統計で明らかになった。前年比では22%の大幅増加である。

 原油価格の高騰に加え、OPEC諸国の生産が目一杯の状態であるためだ。最大の輸出国であるサウジアラビアの輸出収入は20%増の1940億ドル。他の産油国も軒並み増収だ。

 かつてはバレル当たり10ドル割れの地獄を見たOPECだが、今や70ドル台。米銀の予想では100ドル近くまで続騰する可能性も示されている。文字通り、笑いが止まらない状態だ。使っても使っても減らないだろう。

 世界の市場ではオイルダラーが奔流となって回遊し、少しでも有利な投資先を求めて動き回っている。オイルマネーの受け皿がヘッジファンドだ。世界はマネー至上主義に振り回されている。

 しかし、こんな時代がいつまでも続くわけはない。時代は必ずや変わる。かつてOPECも原油価格暴落に泣いた。いつまた、そんな時代に戻るかもしれない。世界は変動している。面白いものである。

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