イラン石油相が辞任か

 イランのバジリハマネ石油相が12日、辞任したとの報道が流れている。国営石油会社のノザリ社長が石油相代行に指名されたようだ。辞任の理由は不明だが、政権内にはバジリハマネ石油相の政策に反対する勢力があり、それが今回の辞任劇につながった模様だ。

 イランはロシアの協力で原子力発電所を建設し、核開発政策をめぐって米政府や国際世界と対立しているほか、石油精製能力の低下に伴うガソリン割当制導入は国民の強い反発を招いている。

 イランは世界第4位の産油国。石油輸出国機構(OPEC)の中でも独自の立場を保っている。アハマディネジャド大統領は6日、訪問先のアルジェリアで、経済人に対し、天然ガス版の国際価格カルテルの設立を呼び掛けるなどの提言を行っている。

 イランの政策変更は国際石油情勢にとっても大きな影響を及ぼすだけに、今回の辞任は気になる動きだ。 

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