「地才地創シンポジウムin西播磨」

 神戸新聞創刊110周年記念事業「地才地創シンポジウムin西播磨」が26日、兵庫県先端科学技術支援センター(赤穂郡上郡町光都3-1-1)で開かれた。県内各地に潜在する「地域の才能」を掘り出し、新たな活力の創造につなげていくことを狙っている。

 センターへはJR相生駅から神姫バスで行くのが20分と一番近いが、今回は姫新線播磨新宮経由で行った。本竜野を遊歩したのもこのためで、市内見物を済ませた後、本龍野から播磨新宮までは2駅。そこからバス20分とあったのを信じたのは、甘かった。11時、12時台は一本もなかった。結局、タクシーで15分、3660円。

 自分の車で行けば一番なのだが、車だと、土地の匂いが分からない。知らない土地を知るのはやはり歩くのに勝ることはない。土や風の匂いを嗅ぐことで、その土地を理解できる。簡単だが、これが一番だ。

 第1部の基調講演は経済評論家の内橋克人氏。神戸市生まれで、神戸新聞記者がジャーリストのスタートだった人物。内橋氏は地域主権を確立するために重要なポイントを5つ挙げる。

①制度、仕組みを作ること
②市民資本を形成すること
③技術を社会化すること
④産業連鎖を練ること
⑤FEC(Food、Energy Care)自給圏を形成すること

 地域の才能を集めたパネルディスカッションが第2部。ささ営農社長、県指導林家会会長、作用町商工会青年部前部長、西播磨ツーリズム振興協議会会長などが登場し、各自の取り組みを紹介。最後に加藤恵正兵庫県立大学経済学部教授が以下の3点が重要であるとして議論をまとめた。

①仕組みを作る
 これまでとは違う仕組み、いろんな仕組みの組み合わせ。丸亀商店街の試み
②地域を統合的に見る視点を持つこと
 森林経営のほかに環境の番人としての位置づけ
③コミュニティービジネス(社会貢献型事業)、社会企業を育成すること
 景観自体をブランド化する。山形県金山杉、金山住宅

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