アルジェリアも東部ガス田開発を解消

アルジェリア炭化水素公社(ソナトラック)はスペインの石油大手レプソルおよびガス大手のガスナチュラルと結んでいた東部ガス田開発事業を解消すると発表した。9月5日付日経朝刊がカイロ発特電で報じたものだが、発表の日付は不明。

 報道によると、契約解消は2009年に予定していた液化天然ガス(LNG)設備の操業開始が大幅に遅れる見通しになり、契約違反のため。ソナトッラクは新たなパートナーを探し、事業をやり直す考えだという。レプソルは国際仲裁機関に異議申し立てを行う方針。

 8月には日欧米の国際企業連合が参加していたカザフスタン・カシャガン油田の開発が環境問題への対応を理由にカザフ政府により3カ月の工事停止に追い込まれたばかり。その前には日本企業の参加しているサハリン沖天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」がロシア政府の圧力で経営権を奪取されている。

 資源ナショナリズムの動きがここへきて急激に高まっており、今後、他の産油国にも波及する恐れも考えられる。

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