「秋の花と緑を愛でる」Ⅱ

 「淡路夢舞台」の中核はウエスティンホテル淡路と国際会議場。しかし、それ以外にユニークなのが日本最大級といわれる温室「奇跡の星の植物館」だ。

 この植物館が提唱しているのは「ガーデンルネサンス」。日本の伝統園芸にスポットを当て、それを現代の暮らしの中に継承するのが狙いだ。「展示室4」では「癒しの庭」として、辻本智子(植物館プロデューサー)が左官棟梁久住有生氏、立杭焼窯元とのコラボレーションで創りあげるジャパネスク空間に、伝統的かつモダンな伝統園芸ルネサンスが展開されていた。

 ヨーロッパのガーデニングブームは、江戸時代末期に日本を訪れた欧州人が園芸を楽しむ日本人のライフスタイルに憧れて始まった、ということは知らなかった。今の日本のガーデニングブームは欧州からそれが再還流してきたものだ。

 江戸時代後期には将軍から庶民に至るまで園芸を楽しんでいたという。「展示室3」では江戸時代のガーデニングライフを楽しめるような作りになっている。これにはびっくりした。実に風流である。こんなガーデンライフを是非、謳歌してみたい。

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